2009年01月08日

不思議なもので

 世のサッカー界は 大迫 フィーバー。エル・ゴラッソなんて「大迫力」ですよ。読みは「おおさこ」なのか、「だいはくりょく」なのか、どちらなんだ。って洒落と空気の読めない突っ込みをしてみる。

 まぁ、それはともかくですよ。スポーツ紙でもU-20云々、未来の代表エース云々といった論調が多い。
 もう、おまえら纏めて、アホかと。

 もちろん、大迫勇也のポテンシャルは高い。希もまずまずいい選手だと思うが、勇也は高校サッカー界では抜けた実力者だ。インターハイ、高円宮、高校選手権という3大大会すべてに出場し、鹿島と契約内定しているのも納得だ。今の流れなら、U-20代表に選ばても驚くには値しない。

 だが、よ。去年の大前にしても、浮かれ過ぎっしょ。現在のJリーグで戦うためには、高校の中で飛び抜けている位でなければならない世の中になっているわけよ。特にサッカー好きならご存知のはず。
 つい3カ月前、高円宮では浦和ユースにボコボコにされとった。夏のインターハイでも佐賀東に負けとる。武器がはっきりしているだけに魅力的だが、それ以上の何かがあるかと問われれば、ないと答えるしかない。


 秘めた能力がまだまだあると期待しているからこそ言うが、今の大迫は「オランダ代表のバベル」と同じだ。ダイナミックなドリブル、長いストライドから繰り出される俊足、積極的な姿勢……。まさに『大型ストライカー』と呼ぶにふさわしいが、その実、壁にぶつかると打開策を見付けるのが苦手なのだ。


 何試合か見たが、最も彼の本質が表れたのは浦和ユースとの一戦だと思う。
 CBの主な対応は、こうだ。一旦コンタクトして自由を奪い、一度ボランチに預けた後、クッション(マーカーとの距離)を持って応対する。
 前を向くのに苦労するシーンが多く、その弱点を助長させるためにも、最初のコンタクトで自由を制限してしまえば良い。また、変化を付けず、一瞬のスピードで相手DFを抜いていくタイプのため、クッションを開けられるとなかなか仕掛けられない。

 意外に単純な弱点を持っており、高校レベルでは覆い隠せても、Jユースなどが混ざるととても隠し切れない。裏返しとしてダイナミックさが売りでもあるだけに、おそらくこの弱点は長い間、引きずるはずだ。

 ただ、原因が単純なだけに、解消法も単純だ。マークに付かれた際に、素早く前を向いてしまえばよい。周囲を生かそうと後ろを使ってきた考え方を切り替え、周囲を生かすために前を向くのだ。
 少年フットサルのバーモントカップで流行っていたが、マルセイユターンは彼向きだ。相手に体を当てることで足を出されるのを防ぎ、ボールを遠ざけることで奪われるリスクを減らす。その流れのまま前を向けば、プレーの選択肢は大きく広がる。
 また、トラップをするにしてもボールをハッキリと横にずらし、次の動作を早くするためにも上体をさらに3cmほど沈めた方が良い。



 バベルはベニテスに好かれてリバプールに来たが、アヤックスのトップチームに上がった頃から完全に頭打ちだった。ベニテスからの評価も、すでにガタ落ちだ。大迫はどうか。プロとの勝負は、今から始まっている。


 うーむ、最後はまじめになってしまったなぁ。ま、仕方ないか。
posted by しゃこ at 16:42| 東京 晴れ| Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/112327718

この記事へのトラックバック