2009年06月23日

スッキリ的護身術

 今朝のスッキリ(日テレ系)は、非常にタメになった。あまりに面白くて、会社に遅れそうになった。

 そのニュースは、神奈川県小学校男性教諭(28)が元教え子(小5男子)から、わいせつ写真を要求した挙句に恐喝してバレた、というものだった。
 この教諭は以前から生徒や保護者に違和感を持たれていたらしく、同局が取材を進めていく中で、興奮するとオネエ言葉になったり、普段からも中性的な雰囲気が漂っていたりしたという情報が得られた。
 神奈川県教育委員会に参与しているワタミ社長も、「普段から違和感を持たれるような人は草の根レベルから監視していかなければ」と教育者に対する注意を喚起していた。

 と、ただのニュース番組でしかない文字列を並べたところで、本題である。

 この報道はどう考えてもおかしい。
 まず、ホモであろうが、オネエであろうが、それは犯罪とは直接的にも間接的にも結び付かない。
 そして、「違和感を感じていた」という保護者がどれほどいたのか。「取材を進めていく中で」ということはかなり少数派であったことが分かる。注意不足ということもあろうが、大多数の人が中性的な性格から犯罪のニオイを感じ取るには至らなかった、これが実状である。

 直接取材をしたTSUTAYAのCMで改めて有名になった阿部祐二レポーターは、ワタミ社長のコメントの後、慌てて補足した。
「ほとんどの人が気付かず、これらの情報(中性的云々)は直接犯罪に結び付かないので〜」
 つまり、彼(&スタッフ)は誤認することを知っていて報道していた。確信犯なのだ。

 なぜ補足が必要だったのか。視聴者からのクレームを恐れたためだ。誘導誤認をさせたことを知っていた上で、「同性愛者=犯罪と断定した」と取られてはマズイ。それでは逃げる余地がなくなってしまう。
 番組的な面白さや説得力は必要だ。面白くもなく、流れも破綻しているのでは、番組を見る気がなくなってしまう。
 そこでしばしば用いられるのが、こうした強引な動機付けだ。なんとなくの胡散臭さを順序立てて並べると、いかにも犯罪に見えてしまう、聞こえてしまう。そこで視聴者からクレームが来ても困るが、敢えて「同性愛者=犯罪」と断じなければクレームから逃れることはできる。

 メディアに身を置いているせいか、こうしたカラクリにはよく目が行く。
 残念ながらワイドショーはこんな論展開ばかりだ。ニュースが10あれば、7はこれと五十歩百歩だ。これでは「ワイドショーは軽薄」と断じられても仕方がない。
 軽薄であっても有益であれば良いのだが…


PS
番組反省会の後、怒られるのは阿部レポーター(&スタッフ)なのか、それともワタミ社長なのか。少し興味が湧いている。
posted by しゃこ at 10:09| 東京 曇り| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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